三国志

大判三国志

(10) 〜劉備の結婚〜
発売元:潮出版社
575P
赤壁の戦いに勝ち勢いにのる呉軍は、南郡攻略を開始した。周瑜は出陣を前に、玄徳のもとへ赴き、呉より先に南郡を取るなと釘を刺す。呉軍は夷陵城に閉じこめられた甘寧救出に向かい、曹軍に打撃を与える。曹軍の諸将は命からがら南城に逃げこんだ。南城を包囲され、切羽つまった曹仁は、曹操が万が一の時にと記した一巻の秘策の書を開く。曹操の計により、周瑜は負傷する。そして、荊州の各城は玄徳軍によって占領された。呉軍は多大な犠牲を払いながら、荊州を手に入れることなく軍を引き揚げる。

荊州、南郡、襄陽を手にした玄徳は国力強化のために、南征軍をおこした。玄徳軍は零陵城を落とし、桂陽へと駒を進める。先陣争いに勝った趙雲は、桂陽太守・趙範を降伏させた。趙範の兄嫁を巡る騒動で、趙雲は命を狙われるが、機転をきかせ難を逃れる。趙雲に手柄を立てられ面白くない張飛は、孔明にかけあって、武陵城へ出陣し、武陵城を落とす。次いで武功を立てたいという関羽の願いを聞き入れた玄徳は、長沙攻めに関羽を向かわせる。老将・黄忠との激しい勝負の決着はつかないまま、長沙の太守・韓玄の暴虐に魏延が反旗を翻す。玄徳は四郡と平定した。

一方、孫権は合肥城攻略に手を焼いていた。太史慈の奇策も失敗に終わり、呉軍は南徐まで敗退した。ジリ貧の呉は、劉琦の病死をきっかけに、荊州返還を玄徳に迫ってきた。孔明は一通の証書を書いて、魯粛を追い返した。これを知った周瑜は、孫権の妹との縁談を玄徳にもちかける。孔明は趙雲に三つの秘策を授け、玄徳を呉に送り出す……。
2,800円 (税込:3,080円)

2017年10月25日 発売