of birth

刺客伝

(1974)
■ 中国史 短編
(全40ページ)
■ 中国の戦国時代、荊軻(けいか)という武人がいた。ある時荊軻は燕の国の田光という人物を訪ね、そこの食客となった。燕王と秦王・政は、幼少の頃、人質ととして趙で生活を共にした。年月が経ち、政は秦を強国にし、燕に人質を要求してきた。王子・丹を人質に差し出したが、旧交を思って行った挨拶が、秦王となった政の怒りに触れた。それ以来丹は秦王を快く思わなくなっていた。そんな折、秦の樊(はん)という将軍が政の怒りを買い、燕に逃げ込み、それを燕王がかくまった。燕王は、秦に攻められる前に秦王を暗殺しようと企んだ。燕王が暗殺を命じたのが田光だったが、田光は老齢で、荊軻を推挙した。荊軻は剣術の稽古などを怠っていたが、世話になっている田光の頼みと合って暗殺を引き受ける。樊将軍の首を持参し、隠し持った毒針で後の始皇帝秦王・政を暗殺すべく、荊軻は秦へと向かう・・・
■ 「史記」『刺客荊軻』の原型作品
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