作品リスト


死の館(1966)

■ 原作:エドガー・アラン・ポー
■ 原作付 ホラー・伝奇 短編
(全26ページ)
■ エドガー・アラン・ポーの「アッシャー家の崩壊(The Fall of the House of Usher:1839)を元に書かれた漫画。少女向けに主人公を本来の主人公の妹にし、主人公の友人であるロデリックとその妹のマデリンを逆の立場で描いている。加えて56年の「沼のほとりの家」のリライト作品でもある。ヘレンと兄は、ヘレンの友人、マドリーン・アッシャーからの手紙をもらってアッシャー家を訪れた。悪魔の屋敷のような不気味な家は沼のほとりに建ち、執事が二人を出迎えた。マドリーンは自分がもう死ぬかもしれないという。その夜、二人が寝ていると、ドアの外から足音が聞こえてきた。ドアを開けると、髪をぼさぼさにして明かりを持った男が、幽霊のように通り過ぎていった。そこへ来たマドリーンは、それがたぶん病気の兄だという。翌日、ヘレンはマドリーンに、どうしてアッシャー家を出ないのかと訊いた。その答えを言おうとしたとき、突然マドリーンが苦しみだした。そして、平生に戻ったマドリーンは、いま兄が死んだというのだった……ポーは19世紀、アメリカの著名な小説家・詩人であるが、怪奇小説、ミステリ、SFと、現代のエンタテインメント小説の多くのジャンルの創始者と言っても過言ではない作家である。
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