of birth

宇宙船レッドシャーク

(1965)
■ SF 宇宙 長編
(全1120ページ)
■ 宇宙学校を出たばかりの若者、一色健二は、宇宙軍101基地で、パイロットになるためのテストに合格した。初飛行は疫病神ジャックことジャック・ローレイ大尉率いるレッドシャーク号で、調査隊を土星の衛星タイタンに送り届けるという任務だった。無事タイタンに到着し調査隊をおろしたのだが、タイタンに着陸した面々は、手伝いのために同行したジャック船長も含め全員が伝染病にかかってしまう。誰かがこの事実を地球に伝えなければならない。唯一船内に残って罹患を免れた健二は、今度は自らが疫病神の汚名を着ることを覚悟してただ一人、地球へと旅立つ・・・「疫病神ジャックの巻」。B座標で行方不明になった宇宙船の秘密を探るために、癖のある部下たちを率いて調査に向かう健二の活躍を描く「ガニメデの巻」。マロー星に燃料ロケットを打ち込むために、マグマ衛星に向かったレッドシャークの乗組員が死刑囚と入れ替わってしまっていた「マロー星探検隊」。ハイモス星で起こったサイボーグの反乱を調査に向かう「反乱の巻」。 パルタゴ星から帰還した宇宙船が持ち込んだ、アメーバ状生物による伝染病を治すために、薬となる植物を、パルタゴ星に採取に向かう「宇宙からの帰還者の巻」。
■  ガガーリンが人類初の宇宙飛行士としてヴォストークで地球の周りを回ったのが1961年、そしてアポロ11号が初めて人類を月に送り込んだのが、1969年。そんな米ソの宇宙開発競争の時代に描かれたのが「宇宙船レッドシャーク」だ。
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